ARTIST : BEIRUT
TITLE : Flying Club Cup
アメリカの最深部で独自に進化した唯一無比のヨーロピアン・スタイルが味わえる1年半ぶりにリリースされたセカンド・アルバム。米ニューメキシコ州の弱冠20歳の青年が自宅のベッドルームで作り上げたデビュー作がインディ作品ながら4万枚売り上げた、現在はフランスに居を移している、4AD期待の大型新人ザック・コンドン率いるベイルート。喉の奥のほうから響いてくる、ビロードのように滑らかで美しいヴォーカルにどっぷり耽溺できる「Nantes」「The Penalty」、シャンソンやミュゼットの伝統を汲んだいいようのない幸福感に包まれるシングル「A Sunday Smile」、息を呑むようなアレンジが展開されるスフィアン・スティーヴンス好きな方ならきっと気に入るラストの「The Flying Club Cup」など、まだ20代前半とは思えない滋味溢れるソングライティングと、落ち着いた風情を漂わせるバルカン・ブラス・サウンドが最高の高みで手を取り合うトラックの数々は、どれもが普遍性と現代性を併せ待ち神秘的。新進女優ナタリー・ポートマンが今1番好きなバンドとか。