ARTIST : PAJO
TITLE : 1968
壊れてしまいそうな繊細さと、心がヒリヒリする重さのあるサウンドが絶妙なバランスの上で鳴っているデイヴィッド・パホ史に残る、あの素晴らしかった「Pajo」からさらにソングライティングに深みが増した06年の大傑作セカンド・アルバム。
天性とも言える倍音を含んだ翳りのあるボーカル、スリント〜トータスにスペースを与えた、空間を探るような独特のフレーズを生み出すギターが、トロけるように懐かしいプロダクションのもとに混ざり合っているとても美しい本作。まるで耳元で歌われているような独自のミキシングが施された、陰影に富んだオープニング・トラック、何度聴いても深い余韻が残るラストの2曲は絶品。強烈な浮遊感を湛えている本作での深い味わいは抗しがたくて、噛み締めながら10年は愛聴しそう。この暗さが本当堪らない!