ARTIST : DAVID SYLVIAN
TITLE : Manafon
今は亡きフリー・インプロヴィゼーションの象徴的存在、DEREK BAILEYとの邂逅を果たした前作『Blemish』から、インスタレーション用の音響作品を挟み、約6年ぶりにリリースした新作は、FENNESZに、大友良英やウィーン勢、英の重鎮AMMのメンバーら、再び即興シーンのアーティストと手を結び、透徹とした緊迫感を湛えた、美しい世界を描き出したアルバム。
微弱にざわめくノイズや声を鏤め、ゆったりと解き放たれたギターやストリングスと、憂いある穏やかな歌声が手を結び、ぼんやりと姿を現す叙情を形作る。どこか郷愁を覚えるT-1、微弱なサイン波や接触不良音、多様な響きを紡ぐギターに、クラシカルなサンプルが鏤められた静謐な空間に、語るような歌声を重ねた、張り詰めた神秘に息づくようなT-4、ゆっくりと、温もりあるムードが美しく浮かび上がるT-6に、茫洋と奏でられた音を背景に、仄かな哀愁を帯びた歌声が流れていくT-9。
物語を綴るような、深みある特徴的な歌声が、ストイックに、即興的に紡がれた厳かな風景の中に、浮かび、溶け込む、深遠な幻想譚の如き美しい傑作!
ストリングスで参加の藤倉大によるリミックスT-10追加収録。