細野晴臣

トロピカル・ダンディー

還暦を過ぎても、その独特のユーモアで人々を微笑ませ、国内外のミュージシャンから計り知れない敬愛をうける、紛れもなく日本の最も重要な音楽家の一人、細野晴臣。ヴァンダイク・パークスや、マーティン・デニーから影響されたオリエンタリズムと、南国的なエキゾチックサウンドを軸に、はっぴいえんどを経て YMOへと移行する、濃いグラデーションの海を漂うような"細野サウンド"の金字塔。日本のポップスシーンの礎を築いたティン・パン・アレーによるグルーヴ感とも相俟って、このタイミングでしか生まれ得なかった歴史的名盤に。

細野晴臣

トロピカル・ダンディー

還暦を過ぎても、その独特のユーモアで人々を微笑ませ、国内外のミュージシャンから計り知れない敬愛をうける、紛れもなく日本の最も重要な音楽家の一人、細野晴臣。ヴァンダイク・パークスや、マーティン・デニーから影響されたオリエンタリズムと、南国的なエキゾチックサウンドを軸に、はっぴいえんどを経て YMOへと移行する、濃いグラデーションの海を漂うような"細野サウンド"の金字塔。日本のポップスシーンの礎を築いたティン・パン・アレーによるグルーヴ感とも相俟って、このタイミングでしか生まれ得なかった歴史的名盤に。

BENNY SINGS

Benny...At Home

スケートボードに乗ったトッド・ラングレン!やんちゃな風貌からは想像できない、最高に上質なソングライティング。ジャザノヴァのレーベルからリリースというのも納得のビート感覚と、キリンジにも似た独特の気持ちよさを感じるメロディーライン。そしてマイケル・フランクスを彷彿とさせるエヴァーグリーンな美声。彼の音楽アーカイブを軽々とポップスに消化させるセンスに脱帽。今後が最も楽しみなアーティストの一人。

BILL EVANS

From Left To Right

ビル・エヴァンスがフェンダー・ローズを弾く隠れた傑作。グランドピアノと電子ピアノを絶妙に溶け込ませ、優雅かつ哀しげなオーケストレーションも交えた、まるで映画音楽のようにロマンチシズム溢れるアルバム。ローズのソリッドながらも優しい音色がエヴァンスのリリカルなスタイルをより一層甘美なものにしていて実に見事。ルイス・エサ作の軽快なボッサ"Dolphin"や、涙腺が弛むほど美しい名曲"Soiree"など、まさに夢見心地な一枚。

HOCUS POCUS

Place 54

BUILD AN ARKの1 stと並ぶほどの名盤!との誉れも高い、フランスの誇るライヴ・ヒップホップ・バンド、ホーカス・ポーカスの傑作2nd。天才ビートメイカー& MCのヴァンシールの創り出す歌心あるクールなトラックと、ファンクネス溢れたホーンやギター、そして違和感なく差し込まれるスクラッチ&サンプリング。それらの見事なまでの融合はツボをついたゲストボーカル相俟って流石。曲単位の完成度の高さがピカイチ。

山本精一・PHEW

幸福のすみか

現在形パンクバンドMOSTでも共に活動する、ボアダムスの山本精一と、70年代にそのキャリアをスタートさせた、アヴァンギャルドな女性シンガーPHEW(フュー)とのアルバム。
山本精一ならではの、すぐに口ずさめるメロディアスなフォークサウンドと、PHEWのどこか狂気を孕んだ、独特な歌詞の世界観と無機質な歌が溶け込み、聴く者を心地よく圧倒する。不思議な脱力感と緊張感を覚え、癖になりそうな感覚に陥る、唯一無二の一枚。

TOMMY GUERRERO

Loose Grooves & Bastard Blues

ジャック・ジョンソンやマニー・マークなどともアルバムを制作する、西海岸のストリートカルチャーの旗手トミー・ゲレロの傑作1 st。波に漂うようなテンポ感と風通しのよい密度のブレイクビーツ、そしてスウィート&メロウなメロディーを奏でるギターが最高にリラックスしたグルーヴを生み出す。もとは自身のスケートビデオのBGMの為に作ったアルバムながら、いつまでも色あせないマスターピースに。

MILLENNIUM

Begin

Nobodyのサンプリングで有名なT-1から始まる"ソフト・ロックの金字塔"。莫大な時間と費用をかけて作られたミレニウム唯一のこのアルバムは、実験性が強すぎるということで当時は評判にならなかったが、そのファンタジーを思わせる色めく世界は、今聴いても驚きと感動を覚えるばかり。甘く幻想的な音世界、淡く美しいコーラスワーク。8ミリムービーを観ているかのようなアルバム。

JOE MOONEY

On The Rocks

盲目のアコーディオニスト、ジョー・ムーニーとそのカルテットによる1957年のアルバム。アコーディオンのまろやかながらも歯切れのよいスウィング感と、本人の囁くような甘いヴォーカル。クラリネット、ギター、べースが優しく同居し、エレガントながらもウィットに富んだ演奏は、誰もが穏やかな気持ちになれる、数あるアコースティック・スウィングの中でも一際メロウな名盤。

JOSE GONZALEZ

In Our Nature

ニック・ドレイクを彷彿とさせる、儚く甘美な歌声と、様々な表情をみせるガットギターの音の粒。その卓越したテクニックから生み出される、メトロノームのように心地よく、ミニマルミュージックにも聞こえる独特のグルーヴ感が、聴く者を神秘的な世界へ誘う。弦が切れそうな程、徐々に荒々しくなるアルペジオが印象的な、マッシブ・アタックのカバー"Teardrop"が穏やかな興奮をもたらす。

DAMON & NAOMI

Damon & Naomi with Ghost

敬愛する日本のグループ、ゴーストとのコラボレーションによる、デーモン&ナオミの最高傑作との呼び声も高いアルバム。アコースティック楽器によるどこか懐かしさを覚える、切なくも穏やかで美しいメロディと、温かみのあるデーモンと透明なナオミのヴォーカルによって繊細に紡ぎ出される歌が、優しく心に響く名作。